実施要項

PDナース・メディカルスタッフ研修会 実施要項

人口の高齢化に伴い世界的にパーキンソン病患者さんが増加しています。こうした状況は“PD pandemic”とも呼ばれ世界中で問題となっています。人口の高齢化について世界のトップランナーである我が国でもパーキンソン病患者さんは増加しており、ここ30年で2倍以上に増加、現在国内には20万人以上の患者さんがおられ現在も増加を続けていると推定されます。

パーキンソン病には振戦(ふるえ)、筋強剛(こわばり)、無動(動作緩慢)などの特徴的な運動症状とともに、自律神経症状、感覚症状、抑うつ、睡眠障害、認知機能障害、幻覚・妄想と言った精神症状もしばしば見られ日常生活の支障となっています。こうした多彩な臨床症状を的確に捉え、適切に対応できる医療関係者・スタッフの需要は社会的にも高まっていると考えます。また多職種連携による医療ケア(multidisciplinary care)は、パーキンソン病を含む神経疾患のケアの質を高め、機能予後や生命予後を改善させることが示されて来ています。

本学会ではパーキンソン病の病態理解を看護師の方々に深めて頂くことを目的に、2016年以降全国各地でこれまで20回以上に渡って「PDナース研修会」を開催して参りました。しかしながら上記の背景を鑑み、2022年度からこのPD ナース研修会を発展解消し、関係する医療職種すべてを対象としたPD ナース・メディカルスタッフ研修会として新たにスタートすることになりました。対象職種は看護師だけではなく、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、介護福祉士、ケアマネージャー、社会福祉士、臨床心理士、その他パーキンソン病患者さんの診療・介護に関わる仕事に就いておられる全ての方々です。以下に研修内容のシラバスを示します。講習終了後には研修内容をきちんと理解していることを確認するための試験を行い、合格した方については「パーキンソン病療養指導士」の資格を本学会として認定(5 年間)することに致しました。年に4回全国で開催して参ります。奮ってご参加頂ければ幸いです。

PDナース・メディカルスタッフ研修会 シラバス

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